前回『低GI食品のココナッツシュガーが砂糖の代用になる!』に引き続き、
糖尿病の方へのオススメをご紹介します。
シナモンは、「スパイスの王様」とも呼ばれている最古のスパイスの1つです。
“甘い”という印象を持っている方が多いと思いますが、実はカレーなど辛い食べ物にも合うスパイスなのです。
シナモンが血糖値を下げる?
シナモンは、昔から薬として使われてきました。
そして、シナモンには血糖値を下げるという研究結果がなされているのです。
糖尿病には、1型糖尿病・2型糖尿病という種類があります。
研究結果がでたのは、2型糖尿病だそうです。
2型糖尿病は、血糖値を下げる役割をしているインスリンの作用が低下するタイプのもので日本人の糖尿病患者の9割はこの2型糖尿病患者です。
この2型糖尿病患者の方の血糖値がシナモンによって下がるという結果が出たそうです。
また、健康な方の血糖値もシナモンによって下がるという研究結果がなされています。
つまり、2型糖尿病の方は、血糖値改善の目的のために
そして、健康な方は、糖尿病予防にシナモンが効果的だということです。
ただ、研究は現在も進められている状態です。
完全な結果を求めるよりは、シナモンを楽しみながらそういう期待もできるぐらいに思っておきましょう。
1日の摂取目安としては約小さじ1/4
シナモンには、シナモン特有の香りがありますよね。
あれは、「クマリン」という成分が作り出しています。
このクマリンには、注意が必要です。
日常的に過剰摂取しすぎると、肝障害を起こす恐れがあるからです。
血糖値を下げるからといって、サプリメントでシナモンを摂取する方法は過剰摂取してしまう恐れがあるので、やめた方が良いでしょう。
お菓子作りなどによく使われるシナモンパウダー約小さじ1/4(1g)が
シナモンの効果が期待できる量だと言われています。
シナモンは広く楽しんで
シナモンには、シナモンパウダーとシナモンスティックがあります。
シナモンパウダーはお菓子作りだけでなくパンにバターを塗った後に振りかけたり(シナモントースト)、という楽しみ方も出来ます。
また、シナモンスティックは紅茶やコーヒーなどの香りづけに最適です。
カレーなどの辛い食べ物に使うとコクが出るそうですよ。
シナモンは基本的に風味付けに使用しますよね。
血糖値を下げるという目的意識持ちすぎると過剰摂取しないで済むものも過剰摂取してしまう可能性もあるので、
シナモンを楽しむ気持ちを忘れないでくださいね。